冬は、肌にとって厳しい季節。空気が乾燥し始めるとついつい保湿に目が行 きがちですが、意外にもメイクの落とし残しが肌の乾燥の原因になっているこ ともあります。
そこで今回は、正しいメイク落としの方法をご紹介します。 しっかりメイクを落とすには、やはり入浴時がよいでしょう。メイクは油性 の汚れなので、落とし残しがあると油分が酸化して、乾燥やくすみ、ニキビな ど肌のトラブルにつながることがあります。美肌を維持するには、完全にメイ クを落とすことが重要です。
正しいメイク落としの手順は、まずマスカラや口紅など落ちにくいポイント メイクをしている部分にクレンジング剤をなじませて落としていきます。特に アイメイクは、専用のリムーバーを使うと無理なく落とすことができます。指 先でゴシゴシこするのではなく、コットンにリムーバーを含ませてメイクをな じませてからやさしく拭き取っていきましょう。
次に、皮脂の多いTゾーンにクレンジング剤をなじませます。その際、クレ ンジング剤を手に取ったら、3秒ほど手の上で温めると肌へのなじみがよくなり ます。額は、中央から外側へ向けて、5本の指の腹でらせんを描くように優しく クレンジング。鼻もメイクを浮かせるイメージでこすらずに。小鼻の溝は小指 を使うと力を入れず汚れを落とせます。長い時間クレンジングをすると乾燥す るので、素早くすませるのもポイントです。
頬からあごのラインにかけてのU ゾーンは、乾燥しやすい敏感な部分なので、 力を入れず5本の指で大きめの円を描くようにクレンジング剤をなじませてい きます。最後に、敏感で繊細な目と口の周りのメイクを落とします。この部分 は皮膚が薄く、力を入れるととくに小じわの原因にもなりやすいので要注意。 最初にポイントメイクは落としているので、なでるようにさっと落とします。
すすぎは、32から34℃程度の体温よりも低いぬるま湯がおすすめです。熱い お湯を使うと皮脂まで落としてしまうのでご注意を。またシャワーのお湯を直 接当てると刺激が強いので、洗面器にお湯をためて洗いましょう。洗顔後は、 すばやくローションや乳液などで保湿することがポイントです。
乾燥知らずのしっとり素肌は、メイクも手間をかけずにきれいに仕上がりま す。メイク落としはスキンケアの基本と考えて、大切な肌を自分の手でいたわ ってあげましょう。